紀州高野山横笛の会 since2019

紀州高野山横笛の会は、高野ブランド創出事業の任期満了を母体として2019年4月1日誕生しました。

コンセプトブックの出版は2021年1月。

公式サイトオープンは、2022年12月。

オンラインサロン正式稼働は2023年3月。

はじめての海外活動は2023年12月でした。

いま、活動の原点を振り返るのは、調えなおすためです。

そして気づいたのは

「紀州高野山横笛の会」は、ひとつは「問い続けること」を選び取った団体だったということです。

この会は、個人事業でも、宗教団体でも、制度でも、象徴でもありません。

では何なのか?何をもって、高野ブランド事業から10年間、続いてきたのか?

そんなことを問うことで、これから前に広がっていく進む道を光で照らそうとしているのだと思います。

それは

・未完のまま続く(完成像をもたず、こうなったら成功というものさしを最初からおいていない)

・制度化できない(マニュアル化しないしそもそもマニュアル化になじまない)

・消費されない(わかりやすさや象徴としての誰かに依存しない)

人はひとつに、適当な答えを得て安心したい生き物でもあります。

けれど仏教は・・・必ずしもそうではありません。果てしない精神世界を終わることなく掘り進めていくような営みがあります。その営みの先に、わたしは「平和」「非戦」「不戦」というあり方を見ています。

ここには、わかりやすい答えはありません。

だから先ほどあげた当会の特徴は、近現代的なものさしでははかれないし、近現代が価値としてきたものとは少し違う場所に立っているのかもしれません。

ただ、ひとつひとつ起こってくるできごとに対して、選び取り続けるプロセスがあります。

わたしは、高野ブランド事業から続く、紀州高野山横笛の会の10年もそうだったなあと思っています。

そしていまは第一章が終わり、第二章へ入るとき。

この2025年のクリスマスに、代表として私はそのような問いのなかにいます。

そして気づいたのは、まだ少しだけどこかへたどり着こうと思っていた自分自身がいること。それもまた、この文脈では違ったことに気づきます。

次の扉に代表としてのわたしは触れています。

まだひんやりとした鉄の扉です。しかしそっと押すと開きそうであり、自然に開くのを待っているようでもあります。

そして冒頭のイラストでは弁才天さまと観音さまがいらっしゃいますが、数々のご神仏がいつでも支えてくださっているという感じがいままで以上にしています。

どこか迷いそうになったらそこに戻ってくるだけです。

私と、紀州高野山横笛の会とつながっていただいた方も、自分自身の人生行路をいきながら、必要な時には手を伸ばしていただければ、答えではなくヒントやちょっとした支えを迷うことなく差し出したいと思っています。

どうぞ、第二章もよろしくお願い申し上げます。合掌