神秘体験の中における弁才天の持物について

金光明最勝王経にとかれる弁才天女尊の持物は、長杵、●鉄輪、●羂索を持ちます。

弁才天が日本に来られて宇賀神と習合した後の持ち物は次のようです。

●宝珠 如意輪観音

●宝鍵(kagi) 不空羂索観音

宝鉾 馬頭観音

輪宝 准胝観音

宝弓 聖観音

宝剣 千手観音

宝棒 十一面観音

宝箭 白衣観音

これでわかるように、宇賀弁財天になると、鉄輪と羂索が、宝珠と宝鍵に変わっていきます。

これは日本的な神仏習合のなかで起こってきた変化です。

わたしが令和7年6月の神秘体験のなかで、命を断とうとしている少女(宝珠になる人)を見つけるために、鍵を自分の掌に見つけたのは、そのせいです。

僧侶のしごとをするときには、ふたたび鉄輪と羂索に持ち替えましょう。

また、弁才天の持物には、それぞれ観音の変化身が対応します。これも神仏習合の特徴であり、祈祷における強さであります。合掌