6月中旬のご神託

宗祖降誕の日の弘法大師旧跡

6月14日~15日は、弟子さんのひとりが九州から来て、一泊二日で修行を行いました。

得度がまだですので、できることは限られていますが、一生懸命に取り組まれておりました。

一番最初には、高野山の嶽弁天を参拝いたしました。嶽弁さんはうす水色の羽衣を弟子にやさしく

かけてくださいました。有難かったです。

そのあと、修行僧に必要な最低限のものをそろえて、三石不動尊に下りました。

6月15日というよい日にご修行ができてよかったですねと彼女と話しました。

15日は宗祖・弘法大師の降誕会の日。弟子さんのご指導のあいまにも、寺院にも横笛の会にも新しい方がおみえで、たいせつなご縁として対応させていただきました。

つぎの6月16日は、明神さまの日です。

朝から熊鷹大神社を拝むことにしていました。熊鷹大神社は、三石不動尊の護法神というよりむしろ、独立したお社なのですが、正確な理由がわからずこの境内にぽつんと残されているような感じもあります。護法神はやはり丹生神でしょう。四社明神がおわします。

熊鷹大神は、伏見稲荷大社にお祀りされている大きな強い神様で、稲荷神ともすこし趣が違います。

なんでも古代の強い部族であったのですが、貴族により滅ぼされたと伝えられています。滅ぼされるまで徹底的に抵抗したといわれます。滅ぼした民族を神として祀ることはよく行われていましたね。

ただ、わたしは、どうも熊鷹の一族が滅ぼされていたとは思えないんですね。

なにかに姿をかえてとか、どこか違う場所で同様に活動していたとか、どこかでどうにかしてその力を温存させつつ、お待ちになっていた気がするのですよね。

6月16日には、これまでにない新しいお次第をもって、熊鷹大神社を90分ほどていねいに拝みました。祝詞にもご祈祷があります。

ご祈祷中は、さまざまなことをお聞きしたはずなんですが、例によって覚えていません。

鳥の声がたからかに響き渡っていたのだけは記憶にあります。

その後遥拝不動尊に理趣経をおあげして、終了しました。

16日のご祈祷の回答はつぎのとおりです。

熊鷹大神社の新しい神殿の実現を

神社は20年ごとに新しくします。境内の熊鷹大神社(伏見稲荷大社分祀)はそれ以上たっていますので、建て替えをしなければなりません。熊鷹社は全国的にも、ある場所が限られていますね。伏見稲荷のなかでも熊鷹大神はパワースポットとされます。

新しいお社は、みなさんが上がってお座りになられるスペースをとるなど、よいかたちにしていきたいです。これは神の願いですので、すみやかに実現するでしょう。

ほんらい、神々は自然物に宿られますので、かたちにこだわられませんが、人間の欲にまかせていまだに自然破壊がすすんでいることが問題です。お社を新しくすることにより、自然を取り戻すという密教的逆説の考えです。つまり、護法神とも違う、まったく新しい神仏習合の熊鷹社です。

夏越しの大祓

今月の30日は夏越しの大祓。

わたしは、朝から嶽弁天にあがり、その後、三石不動尊境内の熊鷹大神社をおがみ、

誓願を立てる予定です。

新しい祝詞のお次第をあげさせてもらい、上記の熊鷹さんからのメッセージを受け取ったあと、

脱魂のような、きゅうに体が軽くなることによって、ふらふらしてしまうというそんな身体感覚があります。男性のお坊さんにはなかなか理解してもらえないのですが、わたしには「帰神によってみずからの身体を官居となす」ようなところがあります。

入り込んでから上げるわけです。古神道では神秘的な能力を排除しないかわりに必要以上にもちあげたりもしません。わたしにおいても、それは自分にとって普通のことですので、これまで人にあまり話したことすらありませんでしたが、僧侶になってからそれが、やや特異なことだと理解したところがあります。

そんなこんなで修祓が時を得て行われたのでしょう。

夏越しの大祓の日には、早朝に伏見稲荷大社におまいりなされてからかけつけてくださる行者さんと一緒に、熊鷹社の新しい社殿造営を祈祷します。

新しいお社ができたら、宗教宗派をこえた祈祷会を実現したいです。