自分自身を知るためには、人と比べないこと

あなたが苦しいのは?

一生懸命がんばっているのに、明らかに苦しそうな人がいます。

あまりに苦しいので、ときどき自分をごまかすための嘘をついてしまったり、無意識に人をコントロールしようとしたりしてしまいがちです。

こういったことを繰り返ししますと、最終的に逃げ場がなくなってしまいます。

もちろん逃げるということは、苦しみをさらに長引かせるだけなので、いつもわたしは「いやなこともいやな人も真正面から受け止めるようにしてください」とおはなししています。

たいてい「そんなに人間できてないからできません」と答えるかたもいらっしゃいますが、たしかに易しいことではないでしょうけど、わたしたちは好きなことやもの、ひとにはまっすぐに向き合うことができるでしょう。

嫌いなことや人は好きなものと同じくらい縁があるのです。

だから嫌いを好きに転回しなくてもよいですが、まっすぐにみつめてみると、自分がいまおかれている場所がわかってくるのです。

仏道の目的は…

「自分を知る」ことが仏道の目的です。自分とは人から評価されたり、職業や性別や属性でカテゴライズされる種類のものではなく、「どんな魂が自分の身体に入っているのか」を知ることが大切です。

そのためには、人と比べたりまた無意味に争ったり、人より優れていることを発見して安心するのではなく、自分を知り、まず自分を認めて、できるなら撫でて、愛してあげることが大切です。

自分を知ることなしに、愛することはできなくはないけれど漠然としてしまうでしょう。

「自分を知る」そのためのお手伝いをいたします。

ときには耳が痛いこともあるでしょう。でも耳が痛いことこそ、わたしたちは自分を成長させることができるのですよ。

眼をそらすことなく、真正面から対象と向き合っていきましょうね。