納骨ということ

土に還すと言う事

本日11月3日は信者様の納骨がありました。歴史のある場所で、昔ながらの埋骨方法、ご縁の土壌に、さらしに丁寧に包んで埋めると言う方法でした。

樹木葬であれば、この上に苗木を植えたりするのですが、今日は私がお書きした六角塔婆を墓標にして行いました。

土壌を整えていくと言う事は風を呼びます。読経の最中には鳥が激しく、泣いたり、風が瞬間的に強く吹いたりします。そのような中で土壌が整え埋骨された御遺骨が自然に位置を獲得して行かれるのです。

11月16日には、三石不動尊で念願の慰霊塔が建立となります。町石型の五輪塔となっており、この塔が墓標となり、埋骨もできるようになっています。 11月29日30日が現在永代供養として当不動尊におられる方々の埋骨式を行います。

風に合掌

納骨埋骨を終えたとは、関係者はどこか寂しいような気持ちもありながら、清々しい気持ちにも包まれます。私たちは人間、もともとは自然存在、自然に変えるということが遺骨を土に返すと言う信仰に現れています。

風にそっと手を合わせる時、ありし日の故人のお姿が、虚空に浮かぶことがあります。限られた命ですが、その魂は広がり残された愛する人を包んでいくように思われます。