秋のお寺の日々

お寺ってすごいんやね

先日、お寺に法要でこられたご家族のうち小学低学年の女の子が、

「終わるのはやすぎるよ。かえるのなごりおしいな。お寺ってこんなにすごいところだって知らなかった。ひかりがたくさん飛んでいる。それに金(きん・仏器のこと)がたくさんあってきれい」

と話しかけてくれました。ああ、子どものほうがやっぱり波動の動きがわかるんだなあと思ったのと

続いて「どうしてこのおしごとを選んだのですか」とはきはきとした口調で質問されたのでした。

法要に参加して退屈するどころか、関心をもってくれたんだなあと思って

「ほとけさまのお導きなんですよ」といったあとすこしわかりやすくはなすと「ほとけさんに無理やりならされたの?」と。こちらは横からおかあさんが「仏さんにすすめられて自分でなろうと思われたのよ」と付け加えられていたが

いやまてよ、無理やりということではないが、有無をいわせずということはあったなあと私は思ったのです。

自分で決めたようでいて、仏さんの誘いが大きくて、1~2年はわけもわからないまま法務をしていた記憶があるので、あながち「無理やり」といっても過言ではないなあ(笑)

半分冗談ではあるが、若い人に仏教に関心をもってもらえて、うれしかったです。

せきやくしゃみが出ると

だいたい転機というのはままあって、いまもちょっとそんな感じなのだけれど、ふわふわとした感じになったり、またこれはご祈祷中信者さんがよく起こすのだけど、せきやくしゃみがあったり、これはバランスを小さく取り戻すアクションなのです。

せきやくしゃみが出てきたら、なにかが出たなということがわかります。たまった出すものを出すことで健康が回復することもあります。

きょうは10月7日で、もう10月に入って1週間なのですが、今週は僧分で集まって友人の三回忌法要をしたり、そのあとお焚き上げをしようと思っていたり、さらには大きな案件なのですが、古いお屋敷を拝むということがあります。

お屋敷を拝むのは地鎮に準ずるやり方ですが、こちらもお香をたくさん使います。さらに塩と炭。おそなえは施主さんにそろえていただくことにしているけれど、準備がたくさん必要になります。

行者さんとの打ち合わせは再来週になりました。神仏習合が全面に出てきているので、意見交換をしてお寺全体のいのりのデザインを決めていきます。行者さんは、わたしが入寺した最初からおりおりにご一緒に拝んでくださっていることと、もともとが真言僧であり、師匠が尼僧であったとのことで、日々起こってくる小さなトラブルや懸案事項について、たいへん具体的なアドバイスをしてもらえるのです。でこの行者さんは霊能力が高い。

わたしのは霊能力というより、洞察力といったほうがよい類のもので、はなしを聞いてご本尊に拝んで初めてわかることが多い。それぞれに特性があるのだろうけれども、順序が違ったりすることもあります。

学ぶ気持ちを忘れたら

感謝はあたたかな波動だけど、疑いや冷笑や小さな嘘というのは冷たい波動。

これは身体を冷やします。あとは、ご神仏のまえで、自分自身も得をしようと考えていたりすると

せっかくご祈祷をしても効果が飛んで逃げてしまいます。

ご祈祷が効いたというのは、それはいいことでもあるのでしょうがチャンスなんです。

ご祈祷が効いたことで、ご神仏の存在を近くに感じることができるから僥倖なんです。

いまはほんとうに、人心が荒れているのか、これを素直に実感できる人が少なくなっています。

自分自身が深く会得してはじめて、ご神仏との縁が繋がるのです。

日々の小さな目標を掲げて、精進していきましょう。