拝んで書いて・・・

突然の雷雨

※このページの写真はさまざまな活動シーンをランダムに選んで位置しています.

サロンで事務作業をしていますと、急に雷雨になり、道行く人があまやどりに室内に入ってこられたり、濡れてしまう人もでたりと、ゴロゴロという音のなかで変化しています。午前中はとっても晴れていたので急に雷がなりはじめて、都会にいたときのゲリラ豪雨みたいです。

ゲリラ豪雨はほんとうに突然、激しい雷雨になりまたたくまにアスファルト道路が水浸しということが夏にはよくありました。

最近の新規のお客様は、なぜ僧侶になったのかとか、私の内面的なことを聞きたいとおっしゃる方が増えています。

住職になりたてのころは、なんだか人相が変わって目が吊り上がって、大丈夫かなと思ったという友人もあります。なにかにひっぱられるようにして、廃寺にかよい毎日毎日修法で拝み続けていましたから、そしてそれを半ば無自覚に、行っていましたからね。そのころの写真をみたら目がきつい感じになっています。いろんな段階があるのでしょう。

拝むことに慣れて、いまでは相談をおききして拝んで、原稿を書いて、ということの繰り返しです。参拝同行や密教文化講座は依頼があればもちろんやっていますが、そしてもちろん法要など行事も行ってはおりますが、日常的には拝んで書いて・・・というような形です。

これは密教僧としては理想的でありがたいことだなあと思っています。

試行錯誤で宗教活動を行っておりますが、それで得たことを忘れないうちに記録しようとする行動が最近は多いです。どうしてなのか、わかりません。いつか本にするということを抜いても、この追い立てられるように記録している様は自分でも、これまた動かされていると感じざるをえません。

先日、ある事業者さんから、寺務に関するインタビューを受けたのですが、それに先立って、2019年~2024年現在までの僧侶活動・しごとをはじめてからの事業振り返りを行いました。

横笛の会と三石不動尊にわけて、行ってきた事業を記録して整理し、おもに半年ごとにどのような軌跡を描いているか再確認してみました。

横笛の会はおもに教育事業で講座やサロンなどが主たる事業ですが、とくにコロナ禍の間は大人数での集まりができなくなったということがあります。高野山もあのころは人っ子一人いなくなったときがあり、サロンを開催したら町民さんや町の事業者さんたちがお茶をのみによってくれたり、またご祈祷もさせていただくこともありました。

それでも振り返れば、年に2回くらいは比較的人数の多い講座もさせていただいています。マスクをつけて来てくれていました。そして大変気分転換になったと学生さんによろこんでもらえたこともありました。

いっぽう、三石不動尊は、コロナ禍の間に実績を重ね、コロナ禍が明けると同時に法人取得ということで、こちらは内容をみると、行事も毎月行ってはいましたが、事業形態が相談&祈祷は個別対応だったから、それほどコロナ禍に影響を受けずに法務をしてこれたんだなと思いました。年間、大きい法要や行事は6つくらいあります。

インタビューはグーグルMEETで1時間行われました。

信仰と臨機応変

インタビューのときに取材者さんとお話したことは、女性住職が古刹を再興したというのが特徴的で、檀家がなく、相談&祈祷ということを主としてやっていることも、割合的には少ないことでしょう。このなかで事務作業で困っていることはないか。

檀家寺であっても祈祷寺であってもお寺という存在そのものがいろんな意味で危機に瀕しているのはまぎれもない事実でしょう。スタッフ不足も深刻な課題で、事務作業の外部委託などもこの先、たしかに進んでいくかもしれませんね。

これから信仰心をはぐくむことはきっちり抑えながらも、時代に合わせて臨機応変に進めていくということがどのお寺にも求められてきます。

そんなことをインタビューで話しました。

わたしはインタビューをする側だったのですよね、かつては。

前半生ではいろいろな人のおはなしをアポイントをとって聞かせていただき、後半生では人のおはなしを相談&祈祷という形で傾聴するようになりました。

これもなんらか大きな力で綾られてきたんでしょうね。

自分ではまったく知らないところで魂が決めてきた人生行路のプログラムなんでしょうね。

拝んで書いてというプロセスは、現在の私にとってさまざま散らばっていたピースを集めて整理して積むというような要素があるのかもしれません。

だれにも人生の経験がありますが、ここ数年のわたしの経験は密教的加速度に満ちています。

触れ合う人の数も、これまでの人生で一番多いかもしれません。

オンラインサロン&ライブ

オンラインサロンを開設したとき、ITの専門家さんに言われたことには「先生の分野は、もうすこしオフラインが中心でしょうが、そのうちオンラインが主になってくると思います」といわれたものです。

いま、わたしもだんだんとさまざまなところにオンライン化が実際の仕事上出てきたように感じています。遠方の方と打ち合わせするのはZOOMが増えてきました。先だって書いたように、グーグルMEETも用いました。

画面上ですがお相手のお顔を拝見しながらお話できるので空気感が共有できてとてもよい感じです。まだリアルタイムでのオンラインご祈祷は行っていないですが(ビデオや写真をあとで送るしくみにしています)そういうケースも出てくるなと思っています。緊急祈祷の場合には相手方とのデジタル知識の共有があればよい形で使えることでしょう。

わたしははじめから遠隔祈祷に取り組んでいますので、オンライン祈祷には抵抗なく入れました。画像や写真があったほうが相手は実感されると思います。

コロナ禍を経て、社会は変わってきたけれど、これからももっともっと変化は起こってくる、いや、生きるということは変化の繰り返しで、変わらないこともあるとは思うけど、人間が生きるのは変化することだから、変わらないものも、絶対的に「普遍」「不変」というのはないわけです。

このオンラインサロンのメニューは現在、ライブラリや電話相談、オンラインライブなどですが、さらに選択肢を増やし、オンラインメンバーを増やしたいと考えています。

インド・霊鷲山にて