御魂たちが主張する愛しき盛夏

尼僧たちの育成

7月27日夜中に目を覚まして、明日の縁日祈願法要の準備をしています。

高野山は明け方、せみのなきごえがBGMのように聴こえます。

山麓・三石不動尊での通常のお不動さまご縁日は、個別縁日祈願を行っていますが、7月は恒例ゆかたまつり月ということで、午後のおたのしみを信者さまやお弟子さん主体で行ってくださっています。

それで今回は、個別祈願を法要とかえています。

ことしは助法にはじめて全清(ぜんしょう)も入る予定です。全清はわたしの実娘で、幼稚園から真言宗の教えに触れていました。令和4年12月得度。職業は看護師です。

大学卒業後、そのまま大学付属病院の手術室に勤務していましたが、現在は転職し、老人ホームで勤務したり訪問看護を行っています。仏門の得度については、母親が祈祷寺の寺院経営をしていて休みには手伝うこともあるためご縁を得てなりました。

そのほかにも三石不動尊では、尼僧をめざす方々が複数あります。祈祷寺では波動が強く高いため、自らを護る意味でもなるべく早く仏さまのお許しをいただいて得度に結びつけることができたらと考えて、現代としてはやや厳しめにご指導しています。

このように、期せずして尼僧たちの育成場所のようになりつつある三石不動尊です。

横笛法尼は山麓天野で夜通し読経を行った尼僧たちのひとりでありましたし、高野山麓とはもともとそのような場所だったのです。とくに激動の近代には、尼僧たちが庵をもって人々の相談に乗ったり神仏にいのりを捧げていました。

三石不動尊域では、明治生まれの女性住職が神仏分離からお寺を再建し、そうしていたのでしょう。実際に、御瀧で修行を行って人々の相談にのったり拝んだりしていた女性たちはこの神域で少なくなく生まれています。わたしは高野山で僧籍をいただいてからここに来させてもらったけれど、その一人だったのかもしれません。

信者さんも能力開花

全清やお弟子さんたちだけでなく、近しい信者さんたちの中にも、霊的な力とよびたいものが開花してきている最近です。たとえば、手作りでつくるものが、神的な力をもってできあがってきたり、手を合わせると一瞬で願いが叶ってくるという信者さんも出てきています。新生三石不動尊の理想は、尼僧にならずとも主体的に祈れる信者さまが増えていくことです。縁日祈願ではそのようにお伝えしています。

三石不動尊に来られる方々は、もともとスピリチュアルなことに関心のある方も少なくないのですが、上記の方々はとくにそのような方々ではありません。住職と一緒に定期的に祈ったり、ここでイベントを企画したりされるなかで発現してきている不思議な能力です。

この力が発現するときには、試練というべき体験もされることがあります。つまり浄化のため、これまでのものを捨てさせるわけです。経験の中で培われてきた「常識」「思い込み」「行動のクセ」などです。それらを捨てれば、新しい価値観が自然と流れ込んできます。

山麓地域の方々の中には、かつて先祖が御瀧を信仰していたと話す人が少なくありません。その子孫さんと私(現住職=妙泉)が知り合ったりして、かつての三石不動尊のことを知ることにもなったりします。

高野山一日コース 参拝同行

横笛の会では、観光参拝の方々を対象に、いっしょにおまいりをして祈願をしたり、いろいろな活動を組み合わせたリトリートを受けつけています。

代表は尼僧であるため、女性の視点をたいせつにしながら、各スポットについて詳しく説明しながら歩きます。弘法大師や密教のことについて話をしながら、ごいっしょに過ごします。

7月26日は東京と四国からおみえで、奥の院と壇上伽藍をご一緒に参拝いたしましたが、それぞれに課題解決もあったようです。

高野山は観光地であるため、宗教宗派を問わず来てくださいますので、こちらでもその方々のニーズにあわせたご対応を行っています。

30ー31日にはリトリートが予定されています。ひごろの忙しい日常からしばし離れてご自身を見つめたいと願う方々に、10年前の自分をうつし、サポートができたらと切に願いがんばります。

8月仏事へ突入

8月に入ると前半は、信者さま宅へ訪問して拝んだり、寺院に来ていただいて個別法要を営んだりします。

御魂がお寺にもぞくぞくと帰ってこられますので、このときは神仏習合というより仏事に集中していきます。お墓をどうするかの相談も引き続きあります。こちらは現世の人たち、御魂の思いや意思を鑑みて、整理をつけていく拝みをいたします。御魂にご納得いただかなければなりませんので、真剣勝負の拝み方になります。

運勢バイオリズム

おしごとではたくさんの方々にお会いしてにぎやかな7月には、プライベートでちょっと嫌なこともあったのですが、これはおそらく大難を小難にしてくださったことだとわかります。さらにSNS上でのアンチメッセージも含めて、小さないやなことが続くのは、これから大きな飛躍が待っているということでもあります。現世はよいことばかりではありませんが、不運を嘆かず、それもまっすぐ見つめて抱きしめるということを意識的に習慣にすれば、ふたたび開運の波にのっていけます。

人生山あり谷あり。よくいったものだと思います。

複雑な社会では運勢の取り扱い方が簡単ではないので、よろしければ相談してください。仏神に問い合わせ、個々人にあった形でアドバイスさせていただきます。合掌