伝えること伝えようと努力すること

海外活動を前にして、海外の関係者や一緒に活動する僧侶達とやりとりするのは易しくはありません。言葉の壁はもちろんそうですが、英語でもニュアンスが違ったりそれは特にそれぞれが母国語でない場合には顕著なのですが、お互いに伝えることがずれてきてしまったりします。だから1つ物事を決定するにも時間がかかるのです。それでも諦めず、調整を続けていく原動力は何かと言うと、長い間 Messengerなどでもお話をしてきたことです。同じ仏道を歩む人間として、国籍や性別は違っても様々なことを話して来れたのは、縁がつながってきている証左。

時々伝わらないことで落胆してしまうこともあるけれど、諦めず会話を続けられると言うことが縁が続いていく秘訣です。その間にも、スピーチの内容を考えたり、お正月が近づいていますので、新春祈祷のお札を書いたり、お護摩の準備をしたり。今日は先日新しくお寺に届いていた小さな仏様の古い仏像を滝水で浄化してから、納骨堂に並べました。これで一安心です。12月18日には今年最後のおたき上げ法要を予定しているので、こちらで、からになった骨箱や、小物などを一斉におたき上げします。

毎日毎日やることがいっぱいあるなぁと思いながら、でも人生で何一つ無駄な事は無いなぁと思ったり、私が今特に心がけている事は初心を忘れず留めおくと言うことです。慣れっこになってしまっては、日常のルーティーンになってしまっては、仏道はダメです。一番大切なのは暖かな心です。それがないといくらお経を上手に読んだところで、成仏は叶えられません。

他人の事はどうでもいいのです。自分自身が自分に嘘をつかずごまかさず、どこまで自分の魂の誓願に沿って生きることができるかです。

人間も動物です。意識しなければ堕落していくのは早いです。それでも別に悪いことではありません。人間は落ちやすいからこそ、文化や宗教や芸術で魂の表現とそれを高めることをしてきたのでしょう。要は何を選び取るかです。