三石不動尊は法人設立はや一周年

恒例ゆかたまつり(納涼祈願祭)

令和6年7月28日に開催した、三石不動尊恒例ゆかたまつりは、猛暑のなかにも

たくさんの方々がおまいりで盛況にて終了しました。

総代さんのご夫妻がいろいろな準備にがんばっていただきました。

また、弟子、娘、息子もそれぞれの守備範囲で活躍してくれました。

信徒さまも地元はもちろん遠方からもかけつけてくださり、また催し物の飛び入り参加などで

盛り上げてくださいました。

わたしが入寺するずっと前から、三石不動尊が好きな女性信者さんはたくさんいて、その方々はわたしとは違う視点でこの歴史ある地域(神域)をとらえ、愛しておられます。

わたしはといえば、ご神仏と対峙して拝み祈るという、宗教者としての視点から離れることができません。なので、近しい信者さまの素朴な地元愛に気づくと

わたしは心を揺さぶられるのです。

これでいいのか、と襟を正す気持ちです。

それは自分自身のご神仏と対峙するということは、普遍的なことだけれど、信者さまとご神仏の間にたって、媒介するという役目をはたしてきちんと果たしているかと問い直すことになるからです。

ご神仏にご満足いただくためと同時に、そこに集うみなさんのための教えであらねばなりません。

仏神は、その御元で人間がこころゆくまで楽しんでいるのを見られるとお喜びになります。

ここでの私の役割は拝みこむことです。

27日のご祈祷記録と当日準備まで

ゆかたまつり前日には、岐阜、大阪、兵庫からそれぞれ信者さまがお見えでした。

それぞれ祓い浄めと新願成就のご祈祷を行わせていただきました。

さらに信者さまの中には、全体法要(人の多いところ)は苦手という人がいらっしゃるので

27日におこしの近しい信者さまもありました。

5件のご祈祷をして実はその日は早々と就寝して、翌朝起きてバタバタと会場準備をいたしました。

わたしがいつもご相談を受けている談話室は、縁日祈願法要後は、みなさんのくつろぎのお部屋となります。片付けが苦手な私にかわって全清(実娘)が書類などを片付けてくれました。

朝、弟子さんのひとりも遠方より到着。おまいりのあと、三石カレーの準備にとりかかります。お肉を使わない精進カレーで彼女はカレー教室に行って学んできたものを披露することになっています。

毎日参拝の信者さんも到着して車の整理をしてくれるようです。

総代さんご夫妻も到着し、こちらは焼きそば店の開店準備。総代さんのだんなさんが主に海鮮やきそばを焼いてくださるようです。

縁日祈願法要

昨年は11回お唱えしましたが、今年は祓いにも時間をかけましたので、信者さんみなさんでお唱えする般若心経は7回。ご神仏のおっしゃるとおりに信者さまをいざないます。

1回目 先祖代々菩提のため

2回目 ともに生きる家族や親族のため

3回目 新仏さま、または気になる故人のため

4回目 失念…(思い出せないです、なぜか)

5回目 世界の若者たち子どもたちのイキイキと生きる社会づくりのため

6回目 世界平和のため、地球の弧の部分に意識を向けて

7回目 自分自身のため

みんなで拝みこむことによりいのりのエネルギーがどんどん増していきます。

竹灯籠

レストランオープン、お話会、演奏会などたくさんのお楽しみがありました。

総代さんの発案でいろいろな人にしゃべってもらおう!という意図ではじめておこなった

お話会では決まっていた話者さんに続いて、つぎつぎといろんな信者さまのトークが繰り広げられました。

おなじみアイリッシュ音楽・アシュリンの演奏会が終わり、みなさんが

お帰りになると、ようやく薄暗くなってきました。日が長いです!

総代さん発案でつくってくださった竹灯籠に灯がともり、幻想的な癒しの時間がはじまりました。

お昼にはおこしになれなかった方々が集まってきて、ギターの音にあわせてしみじみと歌ったり

お話したり。

じつはゆかたまつりまでの間、神と仏の狭間でひきちぎられるような境地にもなっていた私は、この瞬間、とてもゆるやかで優しい境地に立ち戻っていました。

やわらかな竹灯籠の火の功力です。