ダッキン・カーリー寺院

カトマンドゥ盆地の南のはずれにある圧倒的なパワーの女神の山

大女神の寺

令和6年11月8日、ダッキンカーリー寺院をおまいりしました。カトマンドゥ盆地でもたいへん有名な礼拝施設です。

カーリー神のまわりに八地母神がおわします。

圧倒されました。

いけにえとなる鶏やヤギが血を流し

カーリー女神とそのそばに並ぶ八地母神のおわすところに血をおそなえしていきます。

ふだんお肉などを食べられない人たちにとっては、このおまつりの日にいけにえをささげて血をおそなえした後のお肉をもってかえってみんなでいただくことで、非日常のごちそうとなる場合もあります。

八地母神はドゥルガー女神とともに戦う女神たちで、ルーツは非アーリアよりさらにさかのぼります。

ダッキンカーリー寺院はヒンドゥーの寺院であり、ネパールの寺院はヒンドゥーと仏教が習合していることが多いのですが、ヒンドゥーパンテオンにおいても仏教パンテオンにおいても、八母神は辺境におかれる存在です。

しかしながら、ネワールの祈祷師にとって、地母神はたいへん重要な尊格です。

地母神に礼拝したりマントラをとなえて自らのなかに引き入れることにより、信者の現世利益をかなえていくのです。

現在は、女神の尊格として祀られている場合には名前もついていますが、石そのものとしてひっそりと祀られている場合もあります。

まさにあるときには、石や木にかえられてしまった女神たちです。

それでもいつの時代にも息づいており、主役になることはなくても息づいているのです。

ドゥルガー女神とともに戦った女神たちと伝えられますが、現時点ではわたしは研究不足でここに言及することはできません。またのちをお待ちください。

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八地母神とバイラヴァの名前は

カーリー神のそばにおわす各女神のおなまえは、ルドラーニー、カウマーリー、チャームンダー、ヴァーラヒー、マハーラクシュミー、ヴァイシュナーヴィー、インドラーニー、ブラフマーニー。

ヒンドゥーパンテオンにおいて、その夫となるバイラヴァは、寺院によっても少しずつ考察に違いがありますが、たとえば

ルル(餓鬼)、チャンダ(野猪)、ビーシャナ(馬)、ウンマッタ(蛇)、サンハーラ(餓鬼)、クローダ(ガルダ鳥)、カパーラ(牛)、アシターンガ(獅子)。

女神たちは、ここではカーリー神とともにあり、カーリー神の分身であるといえるのでしょうか。山の頂上におまつりされていたのは、そこにいる現地の人たちにきくと、カーリー神のおかあさまでマハーラクシュミーということでした。

七母神のときからマハーラクシュミーが加わって八母神となり、女神の曼荼羅がバランスよく描けるようになったといいます。

  • 圧倒されているが笑顔をつくるわたし

ダッキンカーリーの頂上にて

山の頂上の波動のすごかったこと。そこで記念撮影をする女性たちをわたしも横から写させていただき、さらに自分自身も入れて撮ってみました。かなりなパワーが身体にきていて、ご一緒に撮影をお願いする段にはいたりません。かえりにヤギの乳をつかったチーズのような食べ物を試食させていただきましたが、あまり口にあいませんでした。資料として頂上の寺院におまつりされていた画像の額を購入して下山しました。こちらの写真は頂上の寺院です。外から撮ったものです。

こんかい、この寺院におまいりして私は、一目瞭然で地母神のことがわかると同時に、いけにえの現場に居合わせるなどショッキングな体験もしました。

口がきけなくなるほどのショックはそのあとに出た疲労感に映し出されています。

しかし、時間がたったいま、いつかもう一度あの場所に足を運び、今度は冷静に見学とおまいりができたらと思っています。