よいことが続くありがたい日
僧侶間の国際交流
眠れぬ夜に楽しいことは、時差のある各国の僧侶と情報交換を行うこと。
SNSのおかげで、つながって情報交換ができるようになり、国境をこえて僧侶同士のコミュニケーションができています。
わたしが現在おもに情報交換をしているのは、インドのほか、バングラディシュ、スリランカ、タイ、ネパールなど。バンコクに行ったとき、現地の僧侶から「あなたは各国に行って僧侶と交流するのがよい」とすすめられ、異なる宗教文化交流がとても面白かったのもあり、こんごの目標のひとつはそれになりました。
平和と調和を促進するとき、仏教はとてもよい教材です。国によって仏教は広まり方が違うため、比較文化をしてみると、一見まったく違うようにうつります。世界でいちばんお唱えされている般若心経にしても、同じことをお唱えしているのに各国でたいへん違いがあります。
「あそこで会おう」「ここにいっしょにいこう」などとMessengerではなしが盛り上がることもあります。いまは翻訳ソフトもありますし、写真だけでもじゅうぶんコミュニケーションができ、各国の事情もわかります。
ある日の法務~ご祈祷~
9月4日。山麓の三石不動尊では、2座のご祈祷を行いました。
信者さまたちは異口同音に「この独特の雰囲気がすきだ」とおっしゃいます。
それは伝統的な神仏習合の側面であったり、龍脈にある祈祷寺の霊気であったりするのでしょう。
午前・午後と心願成就のご祈祷を行いました。
いずれの会も、ご神仏がはっきりと顕現してこられています。
お不動さま、観音さま、お大師さま、弁天さまがそれぞれサポートしてくださいます。
よいご祈祷がかなったときは、知らず涙があふれます。受者さんもまた、とても穏やかになられます。
ほんじつの2件のご祈祷もそのような形で互いにすばらしい時間を過ごすことができました。
むすことの交流
ほんじつは17歳になる息子の成長を感じたこともうれしいことのひとつでした。
むすこはドライな性格ながらも、他者に思いやりをもつこともできるように成長していることがわかりました。
母親のこともすっかり理解できるようになりました。小学校6年生~中学2年生くらいは、思春期の反抗期があり、わたしもちょうど正式な、職業的な僧侶となった直後と重なり、ほんとうに大きな試練を経験しました。
しかしながら、今日ふたりで食事をしながら話したことには、自分たちは守られて生きているということでした。それを声高に言わないながらも彼は経験で深く納得しているようで、わたしは「一生懸命に生きていたら、どんな形であれ守られていくね」ということについて話しました。こうして話せるようになったことそのことが、わたしたちが深く守られてきた証でもあります。