あちら(世界)から、こちらから。頼られて。
水
お盆月の訪問や各ご家庭ごとの法要はすでに佳境。
ことしの夏は暑さもそうだが、御霊レベルにおいてもきつい気がする。
8月8日は、三石不動尊で御霊迎えのお護摩を修した。
その日は御瀧への行者さんの訪問が予約されていたため、早朝に
参道チェックをかねて御瀧にのぼりお行をした。
ご神体をお浄めして降りてきたら、きのうから、御瀧に入りたいと言っていた信者さんが
いて、まだ一般公開はしてないからと納得してくださっていたのだが、悩みが深そうだったので
ご神体の中には入れないけど、一人で上って神前で拝まれたら、とすすめた。
彼女は二つ返事でこれを実行し、さいしょはとりつかれたような顔になっていたのが
帰るときには笑顔も見られた。御瀧はこういう効能がある。
火
お護摩の準備をしながらご予約の方々を待つ。
こちらの方々も御瀧にのぼられてから、ご持参いただいていた
ランチに柿の葉寿司をご相伴にあずかる。
はなしが盛り上がり、たのしい時間を共有してお護摩は3時~5時。
仏迎えを行って、ようやくお盆へと向かうことができ、また
15日の御施餓鬼供養へと結びつけることができる。
お護摩を安定して行じることができるようになったことはあるけれど、
どこか落ち着いていて、初期のころのせっぱつまった感じがない。
ほんじつの智火はあかく光り輝き、高くのぼった。
お護摩をおえてすっきりした感じで終えて、ランドリーにいったら
その駐車場でまた信者さんから「妙泉さん」と声をかけられる。
信者さんや知人が山麓にも増えてきたのはうれしいが、
三石不動尊には山門もなく、だれでも車で境内に入れるから、
面会や祈祷以外でもいろんな人が来られる。そうすると
意図しない御霊がわたしに入ってくることもある。
個人にもどってゆっくりしたいときには、高野山の自室にかえって中庭などで
瞑想するのがさいきんは一番よい。
(高野山でのお客さまはサロンでお迎えします)
お盆月
孤独死、じゅうぶん上がりきっていない方、戦没者、これらはおまいりなさった信者さんとの
対話から導き出され、移動してこられる。
だから有縁の精霊さんなので、だまって主張を聞くことにしている。
それもこれも、15日になれば、御施餓鬼法要で上がっていってくれるだろう。
あと1週間。もうしばらくヤドリギになって、満足なさるまで経文をお聞かせしよう。
いつもにまして、ふしぎな8月である。あちらからこちらから、たよられて。がんらい、僧侶とはそういうもの。