女性僧侶のキャリアイメージを考えてみる

ある方からのご提案で、わたしが僧侶という専門職について、つく前とついた後とどのように、この職業に対するイメージが変わったか、さらには人生100年としてこれから50代、60代、70代、80代、90代のキャリアイメージを考えてみるという課題をいただきました。

年明けにインタビューがある予定なので、よい機会なのでじっくり考えています。キャリア理論では、人生の役割は4つあり「仕事」「愛」「学習」「余暇」の4Lがあるそうです。私において、僧侶職は仕事であり、愛は大切なものとの時間、学習はこれからのスキルアップのために取り組む時間、余暇は地域活動や趣味などがあてはまるそうです。

また別のある方からは、自分自身がどんな僧侶になりたいかをより具体的に描くことが、さまざまな意味での隆昌につながるとのご意見がありました。

まわりの方々の口をかりて、仏神は大切なことがらをお伝えになることがあります。

とりわけ、同時期に自分自身は「祈祷僧」を専門職ととらえて、多くの方々に理解してもらうよう努めたいと思っていたところだったので、この3つのサジェスチョンは令和4年末の総括にも相当すると有難く感じています。

50代…このHP立ち上げ時51歳。現在のスタンスを基本とし、信者さまや会員さまと最前線でダイレクトに触れ合いながら、七転び八起きで精進します。拝みこむことや自分自身やご先祖の浄化、身近な信者さん会員さんをたいせつにしながらも、50代半ばからは、虐待を受けた子どもたちのサポートをする方々と繋がっていくようになる。お弟子さんもできている。後半にはインド・チベットを僧侶として訪れる。現在15歳のむすこは、成人して自分の道を見つけている。娘か息子のところに初孫が生まれておばあちゃんになっているかもしれない。孫育ての経験もしている。子育て相談も増える。

60代…祈祷僧としても、女性僧侶としても、ある位置を持つようになっています。ひとつは、寄り場をなくした子どもたち、若い人たちが、社会の寶として育っていける場所に深く関わるようになる。娘と息子は自分のこころざす道をみつけてしっかりと歩いている。自身が祈祷僧として自信をもてるようになっている。また、拝める尼僧さんを育成する場をもつようになっている。仏教密教は廃れていない。再興隆をみせている。インド・チベットに親しいご縁ができて、定期的に通うようになっている。

70代…お弟子さんが立派に育ってきます。安心していろいろと任せられるようになっています。

80代…大きな課題を祈りにより解決する時期がやってきます。これまでの人生はこのためにあったのだとはっきりと信じられるなにかです。

90代…世界のどこにいても、祈りの生活を送っています。子や孫、お弟子さんはしっかりと自分の道を歩いています。それを見守ることに仕合わせを感じながら、自分自身の人生を総括して執筆活動も続けています。社会において、当たり前になった女性僧侶は、持ち前の女神性を発揮して、より主体的に、社会で世のため人のためたくさん活躍するようになりました。