2025年度海外活動につきまして

国際間のうちあわせはやはり大変

来年1月19日の渡印が近づき、航空券の手配や現地僧侶との打ち合わせなどが頻繁になってきています。今回はありがたいことに私は国際仏教平和祭でお役をいただいていますので、そのおしごとに加え、仏跡ツアーにも参加できるということで、本当にありがたくブッダの引き寄せに感謝です。

これで海外活動は3年目になり、最初の令和5年12月のときは何もわからない、ほんとうに感激一色だったのですが、いまはインドの広さと多様性、そしてさらに深層へいざなわれる感じに戦慄が走るようなときもあります。

今回はアジャンタ遺跡にもお連れいただけるようです

インドのマハラーシュトラー州、紀元前2世紀から1世紀にかけて最初につくられた仏教石窟群。30の石窟があり、10個目の石窟はインド最古の仏教壁画が残ります。石造りの寺院です。

ここで思うのが、わたしがいつも瞑想などで異国な感じの雰囲気で観想する風景が、石造りのお堂の中で拝んでいて、上のほうから太陽のひかりが筋となって降り注いでくるというビジョンなのです。

日程的にちょっと厳しいようですが、アジャンタをお参りしてから祭典の開かれるボーパールに移動し、カンファレンスやさまざまな仏跡めぐりプランもあるようです。

わたしは、インドでおはなしさせていただく際に、何を求められているのかを考えています。

自分自身の祈祷僧としての側面が半分くらいあると思っています。ボーパールでは1984年に化学工場の大きな事故がありました。亡くなった方も多いし、いまでも後遺症に苦しむ方があります。この御魂が慰霊を求めているということは、お話がきたときから感じていました。

世界平和のために活動した人を表彰するという趣旨がひとつある祭典ですが、ここで私が参画させていただく理由は「祈祷」「慰霊」なんじゃないかと思うんです。

日本の神仏習合の祈祷や慰霊はとても強くて効力を発します。最近はこれをさらに強く感じています。わたしのやってきたことが、世界平和の一助になるならこんなにうれしいことはないと思います。