焼八千枚護摩祈祷会 於 三石不動尊 に向けて
令和元年11月に正式に真言僧となってから、廃寺を復興し、護摩祈祷師として日本全国よりさまざまな案件のご祈祷対応を約7年間行ってきました。また、ご事情のあるご供養などもお受けしてきました。日本各地のほか、海外おもにインドでの祈祷活動や講演活動も行わせていただき、お釈迦さまとのご縁を結ばせていただきました。
そんな私が、令和8年5月、祖師・弘法大師がお持ち帰りになった真言宗の大法である「焼八千枚護摩」を行じる予定となっています。この法は伝授を受けたら必ず執行することがお釈迦さまや祖師・お大師さまへの礼儀ともいわれます。
令和4年に縁あって伝授をいただいていたのですが、3週間はその行に没頭することが必要ということで、寺院を復興させることなど、それ以外の仕事が多かったときには、せっかく伝授を受けても、一念発起することができないでいました。一度修すると、現在、使っている護摩壇は焼け崩れてしまうといわれるほどの厳しい修行です。
たいせつにしている護摩壇が焼け落ちるのは嫌だとつい最近まで思っていましたが、不思議なことに、「この修行を行って焼け落ちるなら、それでもいい」とはっきり思えた朝がありました。
令和7年は嶽の弁才天さまを特別なこれも弘法大師のお持ち帰りになった修法で、こちらは高野山内で123座拝ませていただきました。それが終わったとき嶽の弁才天さまは「今期はここまで。八千枚護摩にすすみなさい」とおっしゃったように思えました。八千枚護摩は私が住職をつとめる三石不動尊で行じる予定です。
月例28日のお不動さまのご縁日を終えた令和7年10月29日、満を持しての執行目指して、準備にとりかかります。どうぞ、お見守りくださいませ。感謝合掌
高野山真言宗 弘法大師旧跡 三石不動尊 代表役員住職 佐藤妙泉
(三石不動尊は、令和5年7月の宗教法人認可により名称変更されたもので、それまでの三石山不動寺と同じ寺院です。三石山不動寺も通称として用いられていますが、正式名称は、宗教法人三石不動尊となります)


