庫裏建立90周年 戦後80年戦没者慰霊祭

令和7年5月3日、無事厳修いたしました。

【祈願文】

山容はあらたな緑の息吹を迎え

当不動尊拝殿は建立90周年を数う

諸法は幻の如し生じて因縁の生ずるところなり。

哀微と気づき、そして再建の繰り返しは

人の世の常

幾年の風雪に幽魂御魂も漂う

思えば先の大戦 数々の傷酷なる現場で

苦しみもだえつつ息はてた戦士たち

また原子爆弾直下により一瞬にして先祖よりもらいうけた身体が

溶けてしまった同胞の無念はいまだ癒えることなし

そこに沖縄戦における罪もつくらぬうちの母子らの惨死

幽魂は今も光を求めて上がるとき行列なして待機す

人類の歴史は戦争の歴史

私たちの地球の意思はとおく人間の自我欲望により

戦いが終わること果てなき。

前述のgほか南方戦線出陣によりご遺骨も還らぬ同胞

また小笠原諸島 硫黄島 ソロモン諸島 ガタルカナルも

同じく筆舌に尽くしがたい地獄絵巻なり

本日この弘法大師堂に集うすべての御魂はご神体御瀧大明神大神のみもとにおいて

成仏を叶えていただくべく われは祖師のご指導のもと

光明真言法を修す

まさに今 満山新緑と春のくれないもみぢに彩るの今日5月3日

道場を荘厳して戦争犠牲者の霊を祀り

一山大衆般若の法味を献じて幽魂の英姿ほうふつたり。

あおぎ願はくは英霊速やかに無常の覚殿に優遊して祖国の真の再建と世界平和の招来を

護念したまはんことを。三石不動尊は不動瀧と一体となり常世との懸け橋となり続けむことを

乃至法界 平等利益

令和七年吉祥五月三日

護持法主妙泉敬白