頒布品を用意する

雨の一日に

美しい一枚のインド麻布から、40個分の香の護符おまもり袋をつくりました。

令和31年の発会時から、もういくつつくって出したかな~数えきれないと思いますが、

つくるのも手早くなってきましたよ。

これはだれに渡るかな~と思いながらひとつひとつ手作りです。

「自分でつくってるの?」と驚かれる方がありますが、とても豊かな時間です。

朝、一枚の布を広げて、それがインドで織られて、はるばる日本にきて私の手にわたるまで

旅をしてきた布を前に、とてもあたたかな気持ちになります。

最終的には梵字を入れて祈祷しますが、それまでの作業もまた、かけがえのないものだと思うんですよね。

それも8月31日慈悲の日に縫うというこのめぐり合わせは…

いまある次の団体さんご予約は10月ですが、こうやってつくると少人数の方がつくりたいと言ってこられるのが常。

祈祷法もそうだけど、わたしがご提供できる癒しの方法がここにあれば、それが必要な人がやってきて喜んでくださる。また、縫うことは瞑想にも似ていて、集中しながら、いつのまにかできていた…というようなこともあります。

かつての勤勉な日本人は、自分の生涯の仕事を決めたら、よほどのことがない限りそれを続け、錬金術のようにそのレベルを上げていったということがあります。そんな中で自分自身の人生訓ができてきたというようなこともあります。しかし、いまはそんな生き方ができることはとても贅沢なことになっているのでしょう。

明日から9月で、わたしの好きな秋がやってきます。

3日間、拝む以外の仕事をマイペースで行ったことで、じょじょに夏の拝み疲れがとれてきています。

ふしぎですね、疲れがとれるにしたがって、また拝もう、また信者さまのご祈祷をがんばろうと思うのでした。しんどい間にやらなきゃならなかったけど、あとまわしにしていたしごとをこなせた、という、これもご神仏の采配なんだろう。小道具とはいえ、お札や護符おまもりがなったらご祈祷をさせていただいた際に頒布するものがないですし、護符おまもりをご希望される方もありますし、ストックしておくことは大切。

お香のブレンドももちろんそうだけど、布からこだわって時間をかけてつくることで、信者さんへ思いが伝わることがあるようです。それは、ご神仏が手作りのものを好まれるから。手書き文字や手縫い布などとてもよろこばれるのです。これは古くからの日本の宗教体系において伝わっていることです。神仏とつながる書き手たちは、きちんと描けるように何度も何度も練習を重ね、師匠などからようやくOKを出されて信者に渡すレベルとなりました。

横笛の会では、お札や色紙も手書きでさせていただいています。

同時に現代的なオンラインサロンもしているという側面もあります(笑)そして時間ができたら、オンラインサロンのメニューを増やそうと思っています。

笑顔布教

さて、わたしの布教は「笑顔布教」とよばれることもあります。

笑顔のまえでは言葉はいらないでしょう。

そして楽しいからうれしいから笑顔になるということより、

笑顔でいるからうれしくてたのしくなるということのほうが

エネルギーが大きくなるって知っていましたか?

だからわたしはできるだけ笑顔を周囲にまき散らしたいと思っています。

そうすることで、相手も自分もしあわせな気持ちになれるからです。

世界中で異文化間でそんなことが起こればよいなと思っています。

笑顔も護符おまもりと同じように、ツールの一つなのかもしれません。