過去・現在・未来の考察
時間の概念はつくられたもの
過去・現在・未来はすべてここにあります。
真実は、いつも移り変わる中にあるということです。
自分自身と感じているものが、「現在」と認識していることは
脳科学からいえば一瞬前に起こったことだといいますよ。
つまり、現在を正確にとらえることは可能ではない。
後ろと前に広がっているのは、過去と未来と名付けた記憶や現象かもしれないけれど
それは同時に現在にあるのです。
そして、現在はとらえきれないものということが厳然たる事実としてあります。
わたしがここのところ
「前と後ろがいれかわります」となをかえしなをかえ、降りてきているのは
「過去」と「未来」という「概念」を指すのかもしれない。
あるご祈祷の経過
ご祈祷のとき、「観音さまと弁天さまに降りてきてもらってお願いしよう」と思っていても
とちゅうから「この案件はお不動さまだ」といってお不動さまが主体となられることがあります。
ご祈祷が終わって受者さんに「こんかいは、お不動さまでした」と告げると、「自分はお不動さまにご縁がむかしからあって・・・」とおっしゃる。
彼女はご祈祷の間、上半身が地面に着くような恰好になってしまい、身体が揺れていたということです。身体の中に入っていたものを浄化するプロセスではこんなことも起こります。
これは過去と未来がリンクした一例です。
だからご祈祷では、その心が清明であるならば、未来の希望を叶えることができるのです。
これは「霊能」といままで呼ばれてきた範疇であるのかもしれませんが、わたしからいえばご祈祷の技術です。
過去・現在・未来という性質を知り、それを応用していく過程でご祈祷の果をいただけるということなのです。
わたしがご祈祷をご希望される方のおはなしをできる限りじっくりとお聞きするのはそのためです。
このおはなしをするという時間もまた、過去・現在・未来に分類はできるかもしれませんが、それは同じこと。だから、どんな自分も愛してくださいね、ということになります。
こんなふうにこころを準備してきてください
ご祈祷が効く方は、「素直なかた」「清明なかた」「絶望か希望をもつかた」です。
これらは信心につながります。
いまあるところにいのりを集約すれば絶望は希望に瞬時に変換することができます。
反転させても本質は変わらないわけです。そして望む未来があればそこに絶妙な楔により繋いでゆく。
あなたがいまをどんなふうに感じているかわかりませんが、あなたが決めれば望む未来を実現することができます。
だから人生の木では選ばなかったすべての枝の進路にも栄養を与えて、滋養のある大きな木に育てることがたいせつです。どんな自分も愛して抱きしめるということです。
これが仏さま神さまがお喜びになることなのです。
※「過去・現在・未来」が一緒になったお護摩の炎