禊祓の功験
不動尊祈経
一心に祈り奉る 香の煙はかすかなれども
天に通じてあま下らせ給え
そのときに大日大聖不動明王
五色の雲の中より
御すがたを現せ給う
あら有りがたや
倶利伽羅不動や
まんねん剣をさかばにかざせられ
阿吽の二字が火焔となって
眺めて曼荼羅
そわかの波は荒くれ
こんがら童子が
こうべにあがって
せいたか童子が受け取り給いて
悪病諸病をからめとって
三つ石河原のせいはにたたりて
祈れや祈れ 叶うぞかなうぞ 懺悔懺悔
六根清浄
一より二けん 三界四はらい 五反の巻もの
六根清浄
七難即滅八方からめて
九もつを整え十ぶに祈れば
神は清浄なさしめ給うぞ
ほんぎゃくほんじの大護摩供養
東は日の本
天照大神
鹿島に香取 生須の明神
神體日輪
南は大唐
晴雲星辰
西は天竺
三世の諸菩薩
佛體月輪
北は子の国
出雲の御神
八百万神
天も感応
地神も納受 諸願も成就
御籤はさらさら
大祓祈祷会、終了
昨日6月30日は、はじめて大祓祈祷会を行いました。
私が住職を務める弘法大師旧跡三石不動尊の境内の熊鷹大神社にて行いました。
熊鷹大神社は遷宮をひかえ、ご寄進をつのっていく予定です。
それにしても、気持ちのよい祈祷会で、心身すっきりしましたね~
令和6年前半期は、戦没者慰霊供養一色。心身ともに疲弊していた一面もありましたが
ほんとうにすっきりで、境内は微細振動に満ち溢れ、朝方の雨はどこへやら、
日差しもあり、よい午後でした。また朝には、信者さんたちが集まり、
滞りがちだった水の調整をしたり、総代さん手作りのシソジュースで休憩したりと
すべてのことが祓いに意味あることばかりでした。
令和6年下半期へ
冒頭にあげた「不動尊祈経」は、不動尊を仏としてではなく神としてとらえたときに
お唱えする経文です。
私のお寺は神仏習合の祈祷寺です。明治15年生まれの先師は、いろいろな経典を残してくださっています。彼女は、もともと神の行を行い、法力があり、人々を助け、拝殿を建てたのです。
拝殿を建築した後に、高野山に上がって僧籍を取得しています。
当時、女性の庵主は山麓に複数おられ、中でも年長としてあった先師は、さまざまな方に御瀧での伝授を行っていたように思われます。
このたび、古神道の神々(大自然のありのままの存在)が顕現されたことで、さらに三石不動尊域の歴史や事情が前へ出てきました。
わたしは、信者さまがたには、いま、前が後ろへ後ろが前へと入れ替わっていくときだというお話をよくしています。しかし、前から後ろに行きたくない人もいるし、後ろから前へ出るのを躊躇する人のあります。だから、多少真ん中が混雑しているような状態です。
そんないま、冒頭の「不動尊祈経」で調整していくことは有益です。
混雑を、交通整理するときには、力で行うのではなく、さらさらさら、という感じです。
お不動さんにもこういうやわらかな側面があるのです。
神的なお不動さんの場合です。
不思議なことに、神さまを拝むために、先週はその他すべてのことはストップとなっていました。
そして7月1日になったとたんに、ふたたび別の停滞していたプロジェクトが動き始めたのです。
神様がこのたびの祈祷会に集中させてくださり、また及第点を出してくださったことがうれしくてなりません。無理せず、ご神仏のいざないにしたがっていけば大丈夫です。